ADHDキッズの親が覚悟しておかなくてはならないこと


私が7年間ADHDの息子の子育てをしていて思うこと。
「結局、親の育て方が原因よね」
と言われることに、慣れること。
この言葉に傷つかないことです。

ADHDは育て方でなるものではありません。
元々、生まれ持った「特性」です。

「ADHDって大変よね」といいながら、10人に9人は、親の育て方が責任と思っています。
ADHDの子供を持たない親御さんから、理解してもらえるという幻想は捨ててください。
分かってもらえません。

息子が4歳から通っていた音楽教室がありました。
その音楽教室の先生が息子が“人とは違う特性”のことを理解していると言ってくださり、家族ぐるみのお付き合いでした。

息子が5歳になった2020年2月。
コロナが猛威を振るい始めた頃です。
私と息子はその先生家族との1泊2日のスキー旅行にいきました。

スキー旅行に出発する日の前日に、状況が急変し、コロナにより私がプロデュースをしていた演劇がキャンセルに。
私は朝から電話をかけ続け、仕事の話をしていました。
あの時のことを思い出してください。
突然、未知のウィルスが蔓延し始めましたが、まだ何が何やらわからなかった時。
子供は親の変化を敏感に察知しますが、ADHDの子供は、さらに敏感に異変を感じます。

朝から仕事で殺気だっている私のことを敏感に感じ取っている息子。
でもスキーが大好きな息子は、気を取り直して、スキー場で着替えて、スキーシューズを履いて、準備万端👌
みんなでリフトに向かおうとした時・・。
スキーのリーダーさんが「ちょっと混んでるから、先にお昼ご飯にしよう」と言いました。

普通ならもちろん何も問題なく「お昼ご飯❣️」となると思います。

でも、ADHDの息子は「今から大好きなスキー!!」という気持ちが体中にありすぎて、突然の「お昼ご飯」の案に対応できません。
ADHDキッズは、突然の変更に上手く対応できません😭
結果、癇癪をおこし、周りにあったヘルメットを蹴飛ばし始め、叫び出しました。
私は息子を抱きかかえて、まずは、他の人に危害を加えないところに引っ張って行きました。

スキー旅行から帰ってきた夜、音楽教室のママからLINEが来ました。
「パパが、あのスマホ育児はどうなの?と言ってたよ。そして元子さんは、息子さんが他の人のヘルメットを蹴った時に謝らせなかったらしいね。私の家では、「ごめんなさい」「ありがとう」このシンプルな教育が全てだと思ってる」

このメッセージを見て、本当に泣きました。
「ごめんなさい」「ありがとう」。
そんなシンプルな教育が全てに、なりたかったな。

ADHDキッズの両親が覚悟しなくてはならないこと。
周りはあなたの育児の欠点を見つけては「だから子供がADHDになるのよ」と結びつけます。(ADHDは特性で、なるものではないんですが・・・💦)
「子育てが上手くいっている親」からは、ADHDの子供には当てはまらないアドバイスをもらいます。
「シンプルな教育ができてないからよ」と言われます。

息子は今7歳。
少しいろんなことが落ち着いた今だからこそ言えます🥰

周りの声に心を乱されないでください。
批判する人のことは放っておきましょう。
(と言いながら、私も放っておくのに随分とかかりました・・・)

誰よりも今、ママは頑張ってる。
そして、子供も頑張ってる!
それだけで十分だと、思う。😊


2022年07月01日 | Posted in 子育て | タグ: No Comments » 

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