HSCの子が他の子を叩いてしまった。怒る?怒らない?どちらが正しい?


前ブログでもお話したイギリスの有名精神科医から1番アドバイスをもらいたかったのが「怒り方」。

公園デビューをしてから、何度お友達のお母さんに謝ったかわからない。
お友達に乱暴をするのなら、もう友達と遊ばせるのを辞めたい。
何度も何度もそう考えました。

そんな時に「大丈夫、大丈夫」とどーんと構えてくれるママ友さんたちには感謝なのですが、その優しさに涙が出てくるくらい追い詰められたこともあります。

何より、一番苦しんでいるのは息子。
お友達に優しくしたいのに、いろんな感覚や感情が一杯になってしまうと思わず手が出てしまう。他のお友達には大丈夫な音でも、息子にとってはイライラしてしまうものだったり。
普通なら見過ごすことの出来る小さな変化を見過ごすことができずに、それに囚われてしまいパニックになったり。
「ママ、どうしたら僕は人を叩かなくなるの?」
この言葉を聞いた時には号泣でした。

年配の方から「もっと怖く怒れば、乱暴は辞めるわよ。親をなめてるのよ」と言われて悩む。
「親が甘すぎる。子供は本気で怒られたら辞めるわよ」と言われたり、「トラウマになったくらい怒られたけど、そこから親父が怖くてやめたよ」という経験談を聞くと、もしかして、私が甘いのかしら?と悩むことが多くなりました。

そこで、前回ご紹介したDr. Howellsにこの疑問をぶつけてみました。
「もっと厳しく怒ったら、結果が変わることはあると思いますか?」
答えは「100%確信を持って言えます。厳しく怒っても何も変わりません」

Dr.Howellsから聞いた、怒る時のポイント。
(1)学校で乱暴をしたことを先生から聞いても、再度グチグチ怒らない。子供はすでに反省している。
(2)罰するために他の部屋に一人で置いたりしない。不安を抱えた状態の子供を一人にすると余計に不安定になる。
(3)乱暴を目撃しても絶対に声を荒げて怒らない。落ち着くまで待ち、その後、論理的に話をする。

私、やってはいけないこと、全部やってました・・・。
HSCの子供は感情、情報、感覚がいっぱいになって、パニックになり乱暴行為に出ることがほとんどです。
そして、時間が経つと子供本人が自分がやったことを理解して、やってはいけないことをしたと反省しています。
ですので(1)グチグチ怒るのは、子供がすでに反省したことを蒸し返しているだけ。やめましょう。
HSCの子供はとても繊細な一面があります。本人が一番不安定なときに一人にしてはいけません。ママも一緒にいてあげて、まずは落ち着くのを待ってあげてください。
落ち着いたら、何があったのか。どんな感情が芽生えて何をしてしまったのか、と論理的に子供の感情を整理してあげましょう。そして、どうするのが「よりよい解決法」だったのかを一緒に考えましょう。
ですので、(2)一人にしてしまったり(3)大声で怒ったり、は子供をパニックに陥れるだけで何の効果もありません。

これらを守ると、正直、親は怒っていないような気分になり、またもや「甘やかしているのでは?」と不安になります。
でも、事実、これらを実践していると私の息子は落ち着きます。
反対にすごく怒ったら余計に荒れるような気がします。
ママは忍耐ですね・・・頑張りましょう。
HSCの感受性が豊かな子供の長所をのばしてあげるべく、毎日奮闘です!


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